
「こんがらがる」という言葉、改めて聞くとすこし不思議な語感の言葉ですね。
今回はこの言葉の漢字や由来を紹介します!
「こんがらがる」の意味

まずは、こんがらがるの意味を辞書で引いてみましょう。
こんがらか-る
【動ラ五(四)】【「こんがらがる」とも】
1.糸などがもつれて絡まる。もつれる。こんぐらかる。
2.物事がうまくまとまらず、混乱する。こんぐらかる。
(デジタル大辞泉より引用)
調べてみると「こんがらかる」とか「こんぐらかる」とか、いくつか言い方があるみたいですね。
ちなみに、この辞書では「こんがらがる」の漢字表記はありませんでした。
こんがら(矜羯羅)の意味
一方、「こんがらがる」の語源を調査していると、漢字が見つかりました。こんがらがるは漢字で「矜羯羅がる」と書く説があるようです。
矜羯羅って何だ!!!!!
矜羯羅(こんがら)は、仏教語の一つ。また、華厳経では数詞としても使われている。
(Wikipediaより引用)
仏教用語としての意味もあるものの、後半部分「華厳経では数詞としても使われている。」の部分が大きく関係しているようです。

華厳経のなかで、矜羯羅は10112を表わす単位とされています。大きすぎて全くピンとこない数字ですね。ここまで大きな数字があると混乱してしまう、というところから「こんがらがる」という言葉が生まれたという説があります。
ただ、この説にははっきりとした情報源は見つかりませんでした。
「絡まる」からの派生
もう一つの説として、単に「絡まる」という言葉から変化して「こんがらかる」になったというものがあります。検索してみると単に「絡がる(からがる)」という言葉が「絡まる」と同じ意味としてヒットしました。
一説にはさらに、「混絡がる」という感じをあてるというのもありました。感覚的にかなり納得できる漢字ではありますが、これも”矜羯羅”同様、正確な情報源はありませんでした。
まとめ
「こんがらかる」という不思議な言葉について、2つの語源を紹介しました。
が、裏付ける証拠のある有力な説は見つかりませんでした。
様々な人の推論にはなってしまいましたが、語源を調べるのは面白いですね!何か有力な情報源を見つけた方はぜひ教えてください!