
Googleが開発したAIモデル「Gemini(ジェミニ)」。
OpenAIが開発したChatGPTなどと同様に、質問したことに対してチャット形式でAIが回答・返答してくれる、優れたAIです。
しかし、たまに回答が英語になっているときがあります。
今回は、この原因とそのときの解決策、今後そのようなことが起こらないようにするための対策を紹介します。
Geminiの回答が英語になってしまう原因
なぜ、日本語で指示をしても英語で返ってくることがあるのでしょうか?
Google社が開発したAI、Geminiは、その学習データの大部分が英語で構成されています。そのため、Geminiにとって最も処理しやすい言語が英語となっています。
その結果、複雑な質問であったり、専門的な分野に関するものであったりすると、関連する情報が英語の学習データに多いため、英語で回答を生成してしまうことが多いようです。
また、複雑な処理であればあるほど、「日本語で回答する」という指示が最後まで維持されにくくなり、結果として英語で出力されることもあるそうです。
一時的な解決方法

もしも回答が英語で出力されてしまった場合、次のチャットで直接「日本語でお願いします。」「日本語に翻訳してください。」といったような指示を出すことで、改めて日本語の回答を提出してくれます。
また、一度日本語に訂正すれば、そのチャット内ではその後日本語が続くことも多いです。
稀に、会話の流れが原因で問題が継続することがあります。その際は、そのスレッドを閉じ、新しいチャットを開始することを推奨します。
おすすめの対策方法
普段からなるべく英語が出力されないようにするには、あらかじめGeminiに対して「日本語で出力する」という指示を教えておくとよいでしょう。
Geminiの「設定とヘルプ」(ブラウザでは画面左下)を選択し、「保存された情報」を選択します。

その後、「+追加」から、Geminiに保存する情報を入力できます。ここに、「回答は日本語で答えてください。」といったような内容を明記しておきます。

ここで入力した情報は、全てのチャットに適応されます。
ここに保存する情報は、画像のように、様々な用途に便利です。もしも全チャットに共通する留意事項があるならば、ここに保存しておくと出力精度が向上します。

まとめ
もしも回答が英語で生成されたとしても、日本語にしてもらう指示を送れば大丈夫です。
また、日本語で出力してもらうことをGeminiに保存するようにリクエストしておくことで、より英語で出力されてしまう可能性を低下できます。